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兵庫県災害対策センターが発信している多様な避難の手引きについて

2022年1月20日(木)に

兵庫県企画県民部災害対策局災害対策課のみなさんに

「多様な避難の手引き」について取材をさせて頂きました。

 

「多様な避難の手引き」とは、

災害が起こる前に、避難先や避難するタイミングなど、

一人ひとりが取るべき避難行動を考える際の参考となるように

兵庫県が作成したリーフレットです。

「避難指示を出しても避難してくれない」という課題から,

少しでも多くの住民に避難行動をとってもらいたい,

という思いから作られました。

 

リーフレットの中身はとても見やすくなっています。

文字も大きく,大切な部分は赤色で色付けされています。

また,「在宅避難」をするべきか

「指定避難所」に避難するべきかをわかりやすく手引きしてくれています。

 

「ハザードマップ」のQRコードも掲載されているので,

自分の住んでいる地域が安全かどうかをすぐに調べることが出来ます。

また「ハザードマップ」は定期的に更新されますので,

自宅や職場の周辺などは日頃から確認しておくことが重要だそうです。

 

また現在新型コロナウイルスの蔓延により,

指定避難所に避難することを避ける方も多くいらっしゃるそうです。

そのような場合はホテルなどへの避難も可能です。

指定避難所も感染症対策は万全に実施しているそうで,

世帯ごとの身体的距離を確保する取り組みがなされています。

それに伴い1世帯あたりの面積が増加するので,

避難所に避難できる世帯数は減ってしまいます。

そのような十分な身体的距離を確保できない場合は

パーテーションで区切ったり、屋根なしのテントを

設置することなどで世帯間の距離を縮めながら,

感染症対策も取り組むことができるそうです。

アルコールやマスクなどの感染症対策に必要な

基礎備品も多く備蓄されているそうです。

話を聞く様子

 

この手引きの背表紙に「マイ避難カード」が掲載されています。

これは災害時,「いつ,どこに,どのように」避難するのかを

書き込めるようになっています。

実際災害に遭うとどう行動して良いか分からなくなってしまうので,

事前にこのカードに必要事項を書き込み玄関などに貼っておくことで,

災害に遭っても冷静に避難することが出来ます。

集合写真

 

災害はいつ起こるか分かりません。

そのため災害が「起こった時」ではなく

「起こっても良いように」,日々準備をしておくことが大切だと伺いました。

家具の固定や家具が倒れても支障の無い位置に模様替えをしたり,

少しの工夫をすることが「防災」に繋がるのだと改めて感じました。

「私は災害には遭わないだろう」という思い込みは無くし,

すべて自分ごととして考え準備しておくことが大切だと学びました。

 

今回の取材にご協力してくださった

兵庫県企画県民部災害対策局災害対策課の皆様,

ありがとうございました。

 

Writer:シオノミサキ(Osaka/ https://www.instagram.com/salt____4_0/?hl=ja )

 

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