防災THE PRESSは今回2023年9月に開催のあったぼうさいこくたい2023のご縁で
全国建設業協会様からご依頼をいただき台風14号などで甚大な被害を受けた
災害復旧現場の見学に宮崎県にお邪魔しました。
災害が起きたときにニュースでは自衛隊の皆さんが、
道がなくなってしまった所の片付けをしたり、
孤立してしまった村などに支援物資を届けたり人を運んだりするところはよく見ると思います。
でもその他にも建設業の皆さんが同じように地域のために沢山動いてくれていることを知っていますか?
私は本当に申し訳ないですが、知りませんでした。
宮崎県の災害といえば、台風14号が記憶に新しいと思います。
今回は土砂崩れなどで塞がれてしまって無くなった道路や橋の復旧工事を見学させて頂きました。
大きな工事が行われているところまで車で山道を通って行き、
最初に株式会社太伯建設様の工事現場にお邪魔しました。
そこでは土砂崩れで削られ無くなった道路を大きなブロックを作り、
その中に生コンクリートを入れて作っていく作業の最中でした。
両手広げても1ブロック分にも届かないぐらい大きなブロックが並べられて道路が作られていました。
その横には1本道があり、何気なく車で通った道路は、土砂崩れで道が無くなったため、
急ぎで山を削り作られたものと教えて頂きました。
話を聞いた時、道が無くなるってどうゆうことか全然ピンと来ませんでした。
いつも当たり前のように通っている道や道路、
こういったところを災害時いち早く現場に向かい、地域の方のために通行止めをしたり、
道を開けたり、または道を作ったりすることも建設業の一つだと初めて知りました。
本当に何も知らない私たちにとっても優しくお話して下さった甲斐さんは、
災害時の復旧工事は調査をしたり、役所とのやり取りがあったり、
図面、依頼、建設会社が決まるまでに最短で半年。
その上、予算や決められた期限内に工事を終えるように進めないといけないことも教えて下さいました。
自分たちや家族の命も危ないかもしれない中、地域をパトロールし、
誰よりも早く町や村のためにこんなにも動いているのにあまり知られてないことが、
勿体ないなと感じましたし、私も知ろうとしていなかったのだなと思いました。
建設業と言われると勝手に力仕事が大変そう。
朝から晩までと労働時間が長そう。
いかつそうで男性社会というイメージが強く、今振り返るとぶっちゃけた話を聞きすぎたかなと思いますが、
そのまま私が抱く建設業の印象をお伝えしました。
昔はそういうところもあったが今は凄くホワイトだよと笑いながら教えてくださいました!
仕事の時間は会社にもよりますが、8時から16時や17時、週休2日制で時間外労働もなく、
「子どもたちの習い事の送り迎えだって行けるんだよ」と話してくださいました。
「土日がお休みな分、家族との時間も作れるし、しっかり休める。」
株式会社太伯建設様では女性も現場でお仕事されていたり、60歳台の方もバリバリ働いてるそうです!
ですが、建設業は今若者が少なく、
経営がうまくいかず辞めていってしまう建設会社も多いそうです。
「昔のイメージではなく、今を知って欲しい、子どもたちの将来の選択肢の一つに増えると嬉しいな」と仰っていました。
また親世代の方こそ、昔のイメージがついたままだから、
現状を知ってもらう機会を増やそうと活動されているそうです!
宮崎県では『ビルミヤ』(https://build-miyazaki.jp )というサイトあり、
ビルミヤでは建設業の魅力を発信したり、
女性技術者が実際に働いている会社の紹介やインタビューなどが紹介されています。
YouTubeなどもあり、働いているところを見ることが出来ます。
インタビューを読んでみると、変に女性扱いがなく、平等に仕事ができていたり、
建設の過程がわかるぶん、やりがいを感じる様子やイキイキとしているところが見れます!
実際女性が現場にいることで変わりますか?と聞くと
男性だけでは気づかないところに気づいてくれたり、
その現場を意識的に綺麗に保つようになったり、
女性ならではの目線がとても助かることがあるそうです。
勝手なイメージからちょっと緊張して現場に向かいましたが、
みなさんとっても優しく、にこやかで建設業の良さを凄く楽しそうにお話して下さいました。
Part.2では次の現場での災害復旧現場に行って感じたことを公開します!!
Writer:星奈沙依(Tokyo/ https://www.instagram.com/s0a0ni/?hl=ja )