2025年12月7日、文京区スポーツセンターと教育の森公園にて
地震・火災・水害など、さまざまな災害を想定した防災イベント「令和7年度防災フェスタ」が開催されました。
会場では、災害発生時にどのような行動が求められるのかを、
実演や解説を通して学ぶことができ、防災をより現実的に考える時間となりました。
文京区の総務部防災危機管理課のみなさんがこのイベントに向けて準備をされたとのことでしたが、
この日は地域の家族連れの皆様がたくさん来場されており、
ご家族で防災について触れられている様子を見て、こういった機会はとても大切だなと感じました。

イベントの中でも特に印象に残ったのは、火災現場を想定した救助の実演。
煙が立ちこめる状況の中、救助にあたる人たちは声を掛け合いながら、
迷いのない動きで人を安全な場所へと誘導していました。
一つひとつの行動からは、日々の訓練の積み重ねと、命を守る現場の緊張感が伝わってきました。
地震や水害に関するブースでは、非常時に備えて日常からできる対策や、
いざというときに意識したいポイントが紹介されていました。
防災は特別な人だけが考えるものではなく、
私たち一人ひとりの生活と繋がっているテーマであることを、改めて感じました。
私は青森県八戸市出身で、東日本大震災を経験しています。
当時はまだ子どもで、突然の揺れと先の見えない不安の中、
ただ怖くて机の中に隠れることしかできませんでした。
何かをしようと思う余裕もなく、守られる側でいることしかできなかった記憶が今も残っています。
今回、救助の様子を目の前で見たとき、震災当時の記憶が自然とよみがえりました。
同時に、あの混乱の中で、
自分の命を顧みずに誰かを助けていた人たちがいたことを思い出し、胸が熱くなりました。
怖くないはずがない中で、
それでも前に進む姿は、今も変わらず多くの命を支えているのだと思います。
あの頃の私は守られる側でしたが、今は防災について学び、考え、言葉にする立場にいます。
大震災を経験したからといって、常に防災と向き合えていたわけではありません。
自分ごととして考えてはいても、日常の中でどう行動すればいいのか分からず、
どこか距離を置いてしまっていた部分もありました。
特に私たち若い世代は、防災の大切さを理解していても、
それを行動や言葉にするきっかけを持てないことが多いのではないでしょうか。
今回のイベントは、防災を「いつか起こるかもしれないこと」ではなく、
「今の自分にできること」として考えるきっかけを与えてくれました。
この気づきを、自分の中だけに留めず、
同じ世代の人たちにも少しずつ伝えていきたいと思います。
防災を遠いものにしないために、まずは知り、考え、向き合うことから始めていきたいです。
Writer:ツルミカオリ(Tokyo/https://www.instagram.com/churumingram)





