私立桃山学院中学校で実施された、無線通信機器大手のアイコム株式会社が開発した「トランシーバーを使った防災教材」を用いたデモ授業に参加しました。
本教材は中学校教員向けに開発されたもので、免許や資格がなくても交信できるトランシーバー20台をセットにし、各校へ無償で2026年5月から貸与が始まります。
初導入校は埼玉県の中学校で、京都府の中学校をはじめ、すでに全国の複数校から依頼が寄せられているとのことでした。
提供から返却までの流れは、同社の特設サイトから問い合わせを行い、希望日を指定して申請する仕組みです。教材は到着日から最大14日間使用可能で、返送料も同社が負担します。
この仕組みは、生徒や学校のニーズに寄り添う優しさを感じるとともに社会貢献活動としてすごく評価できるなと感じました。
教材内容にも同様の工夫が見られました。
「防災教育プログラム」は、無線機の解説動画の視聴、ロールプレイング形式の防災訓練、
その後の振り返りという3部構成で、授業時間約50分に収まるよう設計されています。
訓練中、生徒はチームごとに配布されたトランシーバーを用いて連絡を取り合い、
教員はルール説明や進行役を担います。貸与するトランシーバーは20台で、約40名程度まで参加可能です。

生徒には、避難者の人数や年齢を把握して安全な場所へ誘導し、必要な食料を確保するミッションが課されます。
各チームには、無線機の話し方の例や必要事項を記録できるワークシートが配布され、実践的に学べる工夫がされています。
終了後には全体で振り返りを行い、無線機の有無による違いや特徴について意見を共有し、理解を深めます。
動画を活用した分かりやすい説明や、要点を絞ったメリハリのある授業構成から、教員・生徒・学校それぞれに寄り添う姿勢が伝わってきました。
同社は無線機事業において世界的にも高く評価される技術力を有しており、
無線機の大きな特長は、複数人へ同時に情報を伝達できる点です。
災害時においてコミュニケーションは生命線であり、阪神・淡路大震災から30年の節目を経て今年、同社ならではの社会貢献として本教材の開発に至ったとのことでした。
現在も災害発生時には製品を無償提供し、現場で活用されているそうです。
実際に参加した生徒からは、「操作が簡単で使いやすい」「時間差なく全員に情報共有できる」といった声が聞かれ、無線機の特性を理解し、災害時にも活用できると感じている様子がうかがえました。
また、模擬授業を担当した教員からは、「構成がしっかりしており、負担なく時間内に実施できた」との評価があり、教材としての完成度の高さも感じられました。

在は中学校向けに無償貸与の募集が行われていますが、今後は高校や防災施設への展開も検討されているそうで、
企業の取り組みを通じて、学生が実際の災害時に役立つ知識を身につけられる本プログラムは、非常に意義深いものであると感じました。
実際に私たちもトランシーバーを使ってみる体験もさせていただき、
普段触れることがない分、身近に触れておくことで万が一の時にもすぐに活用することができ、
さらに中学生など若い世代だからこそ学んで触れておくことで有事の際にリーダーの存在になれるのではないかと思いました。
Writer:ナカノユキ(Osaka/ https://www.instagram.com/yuki.2581 )





