• HOME
  • Learn
  • 兵庫県養父市の防災への取り組みを広瀬市長に伺いました!Part.2

兵庫県養父市の防災への取り組みを広瀬市長に伺いました!Part.2

兵庫県養父市では災害の対策について先進的な取り組みをされているとのことで
今回は広瀬市長に防災への取り組みについてお話しを伺いました!!

〜目次〜
・養父市の積極的な防災の取り組みについて
・養父市の今後の防災に関する取り組みについて

養父市の積極的な防災の取り組みについて
養父市の広瀬市長は以前、道路や上下水道、
土砂をせきとめるためのダムなどに携わる
仕事をしていたそうで、その経験を活かし、当時の八鹿町役場へ入庁し、農業土木の担当をしていました。
その関係から、人命が危ぶまれるような怖い経験もたくさんしてきたというお話しが、、、

だからこそ、再び災害が起こらないようにしておくための対策や
もし災害が起きてしまっても早急に対応し安心安全な環境を作るためにご尽力されています。

そこで、養父市における防災の取り組みについてお話しを伺いました。
・被災時の非常食について
水や食料、毛布、お湯を入れればご飯になるものや缶詰を備蓄しているそうです。
他にも段ボールでつくることのできるベッドや
プライバシーを守るためにも避難時に使えるパーテーションを
旧4町単位で備蓄しているとのこと。
他にも万が一の長期化する避難生活に備えてお弁当を作って届けてもらえるように
市内の業者の方と調整をとっているとのお話もありました。

・「防災の日」には防災訓練も
養父市では旧4町ごとに防災訓練も行っているそうです。
他にも160ある集落ごとに自治会長を集めて
消火器の確認を行ったりと積極的な取り組みがたくさんありました!

・自主防災隊
自治会などと連携して防災への取り組みを強化している養父市ですが、
「自主防災隊」と呼ばれる組織を地区ごとに設置しているとのこと。
区から分離して防災の知恵を持った方が防災隊長となり自主的に
市民の安全・安心を自らが働きかけ、初期消火を行うなど啓発活動を行っているそう。
他の対策として身体に障害があったり、身体が不自由な方に関しては、
社会福祉協議会にリストを事前に共有しておくことで
いざというときにみんなで助け合うマップを作っているそうです!!
昨年の新型コロナウイルスの影響もあり、
最近は近所の方とのコミュニケーションも希薄化してしまいがち、、、
そんな時にこのような仕組みが整っていると知っているだけで
少しホッとした気持ちになります。

・もしもの時の防災マップ
養父市ではバスやタクシーなどの公共交通機関、住民の代表や行政が手を取り合い、
地域防災計画を見直すなどしながら防災マップを制作し、市民の方々に配布。
その防災マップには豪雨や火災等の災害が起きた際に、
どこに避難をしたらいいのか、どこが危険な場所なのかなどの情報が細かく掲載してあるそうです。

・新型コロナウイルスにも瞬時に対応した対策 
新型コロナウイルスが蔓延した時のために市の職員向けに
防護服を着方から消毒の正しいやり方、
他にももし避難生活中に新型コロナウイルスに感染した患者がいたら
市民館などの和室を利用するなどして隔離を瞬時にできる体制を整えたそう。
複合災害を防ぐためにも市で可能な限り取り組める危機管理対策を考えているとのこと。
他にも県と連携し、新型コロナウイルスに感染してしまった患者がいた際には、
その時だけ情報の開示を行うなどの対策を行なっているといったお話もありました。

養父市の今後の防災に関する取り組みについて

養父市の防災の取り組みを大学生インフルエンサーが防災や災害に対する取り組みについて取材

最近豪雨が増加しているのは地球温暖化が関係しており、SDGsの課題についても触れ、
二酸化炭素の削減などが原因であると広瀬市長はお話しされました。
約2万数千人が住んでいる養父市においても、
二酸化炭素削減などに貢献するという意識づけが大切で今から今後の未来の世代、
担い手に負担をかけない生き方をしていかないといけないのではとお話しされました。

防災対策や減災に向けての動きとして
平成16年に起きた台風23号による円山川の氾濫などこの地域では15年に一度
浸水の被害が危ぶまれる機会があったといいます。
そんな時、約10億円かけて堤防の補強やダムの強化、水門の製作や市道のかさ上げなど
県と市の共同の働きかけによって、減災に向けて取り組んだというお話しが。
平成30年7月には、大きな被害をもたらした平成16年の台風23号に比べて、
雨が1.5倍も降っていたが川の逆流もなく、
上流で水が止められて大きな土砂災害の被害もなかったとのこと。

実は、、、台風23号に関する損失額は35〜36億円の被害。
少ない経費で、被害が起こりやすいところにはあらかじめ強化な対策をしておく。
このような取り組みがより多くの地域に広まることを信じています。
広瀬市長、貴重なお話しをありがとうございました。

 

Writer:村上聖奈/Hyogo( https://www.instagram.com/seina_chaaan/ )

 

TOPICS

Rain The Press

災害時や、雨の日、普段でも履着こなせる防災ブーツや、レインブーツのご紹介。

SNS

防災に関する情報をSNSでも発信しています。