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止水板で浸水被害を減らす。大雨・台風シーズンに備えたい「水を防ぐ」防災対策

近年、日本各地で線状降水帯やゲリラ豪雨、台風による大雨が頻発し、住宅や店舗、オフィスへの浸水被害が増えています。「うちは川の近くではないから大丈夫」と思っていても、道路の排水が追いつかず、短時間で建物内に水が流れ込む「内水氾濫」は、都市部でも多く発生しています。

そんな浸水対策として注目されているのが「止水板(しすいばん)」です。

止水板とは、玄関や出入口、ガレージ、店舗の入口などに設置し、外から流れ込む雨水を防ぐための防災設備です。アルミ製や樹脂製などさまざまな種類があり、必要な時だけ設置するタイプや、常設タイプなど建物に合わせて選ぶことができます。

浸水は、わずか数十センチの水深でも室内に大きな被害をもたらします。床や壁だけでなく、家電製品や家具、店舗の商品、設備機器などが水に浸かると、復旧には多くの時間と費用が必要になります。さらに、一度浸水するとカビや悪臭の原因にもなり、元の生活に戻るまで長い時間を要するケースも少なくありません。

止水板は、こうした被害を完全になくすものではありませんが、水の侵入を大幅に抑え、被害を軽減できる可能性があります。特に、過去に浸水したことがある地域や、ハザードマップで浸水想定区域となっている場所では、有効な備えの一つとして検討したい設備です。

また、止水板だけに頼るのではなく、土のうや水のう、排水口の点検、側溝の清掃などと組み合わせることで、より高い防災効果が期待できます。加えて、気象情報をこまめに確認し、大雨が予想される場合は早めに設置することが重要です。大雨が始まってからでは、安全に設置できない場合もあります。

企業や店舗では、営業停止による損失を防ぐためのBCP(事業継続計画)対策として止水板を導入する事例も増えています。家庭だけでなく、地域全体の防災力を高める設備としても注目されています。

これから本格的な台風シーズンを迎えます。避難袋や非常食を準備することはもちろん大切ですが、「水を家の中に入れない」という視点での備えも、防災には欠かせません。

浸水は「起きてから後悔する災害」の一つです。だからこそ、被害を少しでも減らすために、今できる備えを始めてみませんか。止水板という選択肢を知ることが、大切な住まいや暮らしを守る第一歩になるかもしれません。

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