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電気自動車・港島クリーンセンターの活用による災害時給電サイクルの構築 後編

前編に引き続き、
神戸市立会下山小学校で行われた2021年1月14日に市長会見で発表された
「電気自動車・港島クリーンセンターの活用による災害時給電サイクルの構築」に係る、
避難所への給電について会下山小学校の5年生の生徒の皆さんと
一緒に受けさせていただいた内容についてレポート。
今回は2台の電気を取り出せる自動車が実際に会下山小学校に来ていました。
この2台、何が違うのかをご紹介。

避難時の燃料電池自動車の使い方を説明

まずは、燃料電池自動車についてです!
水素と酸素の化学反応によって発電した電気でモーターを回転させて走行する自動車。
この自動車は走行中に二酸化炭素を全く排出せず、
ガソリン車と比べても走行時の騒音・振動が少ないそうです。
さらに1回の水素供給でガソリン車並みの走行(航続距離600キロ以上)が可能◎

そしてなんと停電時に、
この燃料電池自動車にケーブルを接続することで電気が使えるようになります!
また、事前に体育館のブレーカーに工事をしておくことにより、
体育館の照明に電気を送ることができます。

兵庫県神戸市の防災への取り組み小学生が燃料電池自動車から電気を送る停電時の訓練を実施

災害時停電しても、
スイッチを切り替えることで燃料電池自動車から電気を用いて
体育館の電気を点灯させることができます◎

体育館の天井についている全ての電気、全灯で約8時間。
つまり一晩中、電気を使用できます。
一晩中明かりを全て使うケースは少ないと思いますが、
半分の電気をつけるのであれば、16時間で約2日間持ちますし、
1/4であれば32時間で約4日間持つようになります。

停電している夜は懐中電灯、投光器でも暗く危険も多いと思いますが
工事が行われている会下山小学校ではそんな点での不安も取り除けそうです!

電気自動車を災害時に利用できるように訓練している様子を取材

次に電気自動車です。
バッテリーに蓄えた電気でモーターを回転させて走行します。
自動車からの排出ガスが一切なく、
走行音もガソリン車やディーゼル車と比べ大幅に減少します◎
太陽光や風力など再生可能エネルギーを使用すれば
発電から電力消費まで二酸化炭素を全く排出しない自動車です。
電気自動車もいざという時には発電に貢献することができます!!

未来に使える自動車を初めて近くで見させていただき、
会下山小学校の5年生の皆さんが電気を切り替える作業などを体験していて
とても有意義な訓練だと感じました。
神戸市の取り組みというのは阪神・淡路大震災の震災経験から早めに取り組もうと考え、
東日本大震災の国の補助も得ているからこそできている取り組みだそうです!!
こういった取り組みが今後も様々な地域に広がることを願っています。。。

 

Writer:畠中舞衣/Hyogo(https://www.instagram.com/mai1223_/ )

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