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災害時に橋を守るために備えて付けられている器具の取材へ行ってきました!!

2021年5月21日私達は橋の下にある
災害時に橋を守るために備えて付けられている器具の取材に行ってきました。
今回、取材したものは2つ。「縦型緩衝ピン」「緩衝チェーン」です。

まず、最初に取材したのが「縦型緩衝ピン」。
これは地震があった際に支承が壊れることを防ぐ目的で支承を補完するように付けられています。
シバタ工業様のゴム製の緩衝材は「縦型緩衝ピン」内に使用されています。
この「縦型緩衝ピン」は全国で1000橋以上の実績があり、
シバタ工業様は約99%のシェアを誇っています。

橋の裏側の部品にはゴムが使用されており災害時の倒壊を防ぐ緩衝ピン

写真の奥側の部品が「支承」、手前の部品が「縦型緩衝ピン」
このゴム製の「縦型緩衝ピン」が使用されるようになったのは実はここ最近のことで、
阪神淡路大震災の際は、この緩衝ピンがゴムでなく全て金属で作られていたため、
地震の衝撃力に耐えることが出来ず、設計通りに効果を発揮できない事例がありました。
震災以降、道路橋示方書が改定されゴムなどの衝撃力を緩和する構造が一般化していきました。

「縦型緩衝ピン」はゴムにより地震などの衝撃力を緩和し、
「支承」を補完する役割としていると共に、最終的に橋が落ちるのを防ぐ重要な役割を果たしています。

また、こちらの「縦型緩衝ピン」は、橋の大きさにより、
地震の際に発生する水平力をインプットとして、大きさや個数を決めます。

災害時の対策として橋の裏側の緩衝チェーンについてインフルエンサーが取材

次に取材したのが「緩衝チェーン」です。
こちらは地震の際、橋の落下を防ぐための最後の砦と呼ばれており、
4本のゴムとチェーンで橋が落ちないように守る役割をしています。

今回、初めて地震の際の防災の取材に参加させていただきました。
小学校の授業で初めて見た阪神淡路大震災直後の高速道路や橋の写真は、
小学生ながらとても衝撃を受けたのを覚えています。
二度と同じことが起きないように、
私の知らないところで沢山の工夫がなされていることにとても感銘を受けました。
この取材を通して、
私達の安全を守るために沢山の方にあらゆるところで支えていただいている事を知りました。
自分から防災について沢山学んでいこうと思います。

 

Writer:フジイエリリカ/Hyogo( https://www.instagram.com/ririkafujiie/ )

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