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津波から街を守るための防潮鉄扉を取材。

今回私は、神戸・メリケンパークにある
「防潮鉄扉閉鎖訓練」の防災訓練に参加してきました。
ところで皆さんは「防災」という言葉にどのようなイメージがありますか?
「災害を防ぐ」と書いて「防災」ですが、
私は正直今回の取材をさせて頂くまでとても難しく硬いイメージがありました。
耐震工事や防波堤の建設など、行政や専門の企業が行うイメージがありましたが
意外にも私達の身近なところに「防災」の取り組みはたくさんあるということを知りました。

津波から街を守るための防潮鉄扉を取材

今回参加させて頂いた「防潮鉄扉」とは、
津波などが来た際にその扉を閉めることで市街地への被害を抑えることができる扉。
私はこの言葉だけ聞いた時、ダムにあるようなとても大きな鉄の扉を想像しました。
ですが実際には私の背丈程の扉でした。

防潮鉄扉閉鎖訓練をインフルエンサーが取材

この鉄扉はメリケンパークの入り口にあり普段は収納されていますが、
Jアラートが発信されてから約30分後に封鎖されます。
その30分間で近隣住民の方には避難して頂くそうでうす。
この鉄扉は約1分で閉じることが出来、安全装置も備わっている為、
人がぶつかっても怪我をする心配がありません。
実際に閉鎖訓練を現地で見学させて頂いた時に、
振動で鉄扉が一時停止する様子も見ることが出来ました。

この鉄扉はタブレットで閉めることができるので、
操作する人が24時間365日現地にいなくても遠隔で管理することが出来、
上記の様に一時停止した際も再度タブレットから操作することで閉めることが出来ます。
鉄扉を遠隔で操作する事自体は他の地域でも行われていますが、
タブレットという手軽に持ち運ぶことが出来る管理媒体という点では全国でも数少ない取り組みだそうです。
また現地で操作する人が津波に巻き込まれるというリスクも回避することが出来ます。
万が一、地震により電気が止まってしまった場合でも非常用電力を使い閉めることが可能だそうです。
もちろん現地にも操作盤があるのでその場で閉めることも可能です。

兵庫県神戸市災害対策センターの訓練を防災インフルエンサーが取材

皆さんの身近にもこのような鉄扉や防災に関する取り組みはたくさん行われています。
私も「公園にある何かの鉄のゲート」としか思っていませんでしたが、
今回の取材でこのような鉄扉の存在を知り、
地元や海辺の近くなどを散歩している時などに鉄扉があることに気付いたり、
「防災」に関して少し興味を持つようになりました。

災害は老若男女問わず誰にでも起こり、いつ自分自身が被害者になるか分かりません。
このような鉄扉があることでたくさんの人の命が助かる可能性が高まります。
ですが、最終的に行動するのは私達自身で、
このような「防災」の取り組みはその手助けをしてくれているのだと思います。
30年以内に南海トラフ巨大地震が起こると言われています。

その時の為にも、私達個人でも出来る「防災」の取り組みはたくさんあると考えました。
例えば非常食や防災グッズを備蓄しておいたり、避難場所の確認、
また津波や河川の氾濫などが起こった際に興味本位で見に行かず速やかに避難することなど、
身近でも「防災」に関して取り組めることはたくさんあると今回の取材でとても感じました。
難しかったり硬いイメージを払拭することが出来るとても良い機会になりました。

Writer:シオノミサキ/Osaka(https://instagram.com/salt____4_0?utm_medium=copy_link )

 

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