7月3日は「波(なみ)の日」。
「73(なみ)」の語呂合わせから生まれた記念日ですが、この機会に考えたいのが、私たちの暮らしを脅かす「災害の波」です。
日本は四方を海に囲まれた島国であり、地震や台風、豪雨など、さまざまな自然災害と隣り合わせに暮らしています。特に海の近くでは、地震による津波だけでなく、台風による高潮や高波なども大きな被害をもたらします。
津波は、一般的な海の波とは全く異なる現象です。風によって起こる波は海面付近だけが動きますが、津波は海底から海面まで海水全体が一気に動くため、想像以上のエネルギーを持っています。遠くの海では気付きにくいほど低い波でも、陸地に近づくにつれて高さを増し、建物や車を押し流すほどの力になります。
また、「まだ小さい波だから大丈夫」「前回も避難しなくても平気だった」という経験則は非常に危険です。津波は第1波が最大とは限らず、その後にさらに大きな波が押し寄せるケースも少なくありません。一度避難したら、自治体などから安全が確認されるまでは絶対に戻らないことが重要です。
津波から命を守るために最も大切なのは、「すぐに逃げること」です。強い揺れを感じたときや、津波警報・津波注意報が発表されたときは、海の様子を見に行ったり、荷物を取りに戻ったりせず、できるだけ早く高台や津波避難ビルへ避難しましょう。避難の判断を迷っている時間が、命に関わることもあります。
海水浴や釣り、キャンプなど、夏は海辺で過ごす機会が増える季節です。旅行先やレジャー先では、到着したら最初に避難場所や避難経路を確認する習慣をつけておくと安心です。土地勘のない場所だからこそ、「どこへ逃げるか」を事前に知っているかどうかが、大きな差になります。
さらに、家族で「もし海にいるときに地震が起きたらどうする?」「集合場所はどこにする?」と話し合っておくことも、防災対策の一つです。小さなお子さんや高齢の家族がいる場合は、それぞれの避難方法まで考えておくと、いざという時に落ち着いて行動できます。
「波の日」は、美しい海や夏のレジャーを楽しむだけでなく、自然の力と向き合う日でもあります。
穏やかな波を楽しめる日常が続くように。そして、もしもの「災害の波」が訪れたときにも大切な命を守れるように。
今日という日をきっかけに、防災マップを見直したり、避難場所を確認したり、家族と防災について話し合ったりする時間をつくってみませんか。
「知っている」ことが、「助かる」ことにつながります。 7月3日「波の日」に、未来の安心への一歩を踏み出しましょう。





