9月1日は「防災の日」です。
地震や台風、豪雨、洪水、土砂災害など、
さまざまな自然災害について改めて考え、
一人ひとりが日頃の「備え」を見直す大切な日です。
しかし、防災について考えるのは、
本来9月1日だけでよいものではありません。
2026年も、私たちは自然災害の
脅威を改めて実感する出来事を経験しています。
7月には熊本県を中心とした大きな地震が発生し、
多くの方々の暮らしに影響を及ぼし、
今もなお大変な思いをする日々が続いておられる方もいらっしゃいます。
また、地震は台風や大雨とは異なり、
数日前から発生時刻を予測して準備することができません。
いつ、どこで発生するか分からないからこそ、「いつか準備しよう」ではなく、
何も起きていない今のうちから備えておくことの大切さを、
改めて考えさせられる災害となりました。
そして8月には、
千葉県で記録的な豪雨が発生。
短時間に大量の雨が降り、道路の冠水や河川の増水など、
各地で大きな影響が生じました。
近年は、こうした局地的な大雨にも注意が必要です。
さっきまで晴れていたにもかかわらず突然激しい雨が降り始めたり、
短時間のうちに道路が冠水したり、
河川の水位が急激に上昇したりすることがあります。
大雨によって地盤が緩めば、その後雨が弱まったとしても、
土砂災害などへの警戒を続けなければならない場合もあります。
「これまでこの地域では大きな災害がなかったから大丈夫」
「自分の家はこれまで被害に遭ったことがないから大丈夫」。
そうした過去の経験だけで、
これからの安全を判断することが難しくなってきています。
地震、台風、豪雨、洪水、土砂災害など、
災害にはさまざまな種類があります。
そして、住んでいる地域や建物、家族構成、
災害が発生する時間帯によって、取るべき行動も変わります。
だからこそ大切なのは、
「災害が起きたときに考える」のではなく、
「災害が起きる前に考えておく」ことです。
防災というと、水や食料、防災バッグなどの「モノを備えること」を思い浮かべる方も多いかもしれません。
もちろん、それらの備蓄は非常に重要です。しかし、それと同じくらい大切なのが、
「どう行動するか」をあらかじめ備えておくことです。
自宅周辺にはどのような災害リスクがあるのか。
避難場所はどこにあるのか。
そこまで安全に移動できるルートはどこなのか。
家族が学校や職場など別々の場所にいるときに災害が発生したら、
どのように連絡を取り、どこで合流するのか。
ハザードマップを確認したり、
家族で避難場所や連絡方法について話し合ったり、
災害用伝言ダイヤル「171」の使い方を確認したりすることも、大切な防災の一つです。
また、非常持ち出し袋を準備していても、
何年も中身を確認していなければ、
食料や飲料水の期限が切れていたり、
必要なものが変わっていたりする可能性があります。
モバイルバッテリーや非常用電源の充電、
家具の固定、寝室周辺の安全確認、
スマートフォンで防災情報を受け取るための設定など、
普段の暮らしの中でできる備えは数多くあります。
特に大雨や台風では、
「もう少し様子を見よう」という判断が、避難の遅れにつながることがあります。
雨や風が強くなってから避難を始めると、
道路の冠水や河川の増水、土砂災害などによって、
避難すること自体が危険になる場合があります。
自治体から発表される避難情報や気象情報を日頃から確認し、
「どの情報が出たら自分はどう行動するのか」まで考えておくことが重要です。
今年発生した熊本での地震や千葉県での豪雨、
そして全国各地で相次ぐ局地的な大雨を振り返ると、改めて感じることがあります。
それは、災害は特別な場所、
特別な人だけに起こるものではないということです。
今日まで何も起こらなかったことが、
明日の安全を約束してくれるわけではありません。
だからこそ、何も起きていない日常の中で、
少しだけ「もしも」を想像してみることが大切です。
もし、今この瞬間に大きな地震が発生したら。
もし、夜中に大雨による避難情報が発表されたら。
もし、電気や水道が数日間使えなくなったら。
もし、家族と離れているときに災害が起きたら。
そのとき自分はどう行動するのか。
一つひとつ想像し、準備しておくことが、
いざというときに自分自身や大切な人を守る力につながります。
防災は、何か特別なことをすることではありません。
いつもの暮らしの中に、
ほんの少し「備え」を取り入れること。
そして、その備えを一度きりで終わらせるのではなく、
定期的に見直していくことが大切です。
防災THE PRESSでは、
全国各地の防災に関する取り組みや災害情報、
防災に役立つ製品・サービス、実際に現場で活動する人々の声などを通して、
「防災をもっと身近に」感じてもらうための情報を発信しています。
9月1日「防災の日」。
この記事を読んだ今日を、
自分自身や大切な人を守るための備えを一つ見直す日にしてみませんか。
災害を知り、備えを考え、そして行動につなげる。
防災THE PRESSはこれからも、
防災が特別なものではなく、
日々の暮らしの一部になることを目指して、
皆さまの「備えるきっかけ」となる情報を発信していきます。





